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大前提として。
最近個人情報が漏洩しまくりなので名前、住所、電話番号等が合っていて、かつ不安を煽る文言があってもそのリンクをクリックしないようにしましょう。
本物と同じ内容のページだとしてもそこへパスワード等を入力してしまうと盗まれます。
必ずブックマークか公式アプリのリンクから確認するようにしましょう。
ブラウザ検索したサイトが不安な場合は一度URLをコピーして、AIにURLを貼り付けて確認してもらうのも良いかと思います。
物理SIMの場合
SIM PINを設定すべき理由とその効果
SIM PINとは
SIM PINとは、iPhoneに入っているSIMカードにかける「もう一つの鍵」です。画面ロック用のパスコードとは別のもので、SIMカードそのものを保護します。
設定すると、iPhoneを再起動したときや、SIMカードを別の端末に差し替えたときに、4〜8桁のPINの入力が求められます。PINがわからなければ、そのSIMで通話も通信もSMSの受信もできません。
なぜ必要なのか
スマートフォンの乗っ取り被害の多くは、電話番号を足がかりにしています。
多くのサービスでは、本人確認に「SMSで届く認証コード」を使っています。そのため、他人の手にSIMカードが渡ると、次のような流れで被害が広がるおそれがあります。
- 盗んだiPhoneからSIMカードを抜き取る
- 自分の端末に差し込み、SMSを受信できる状態にする
- 各種サービスで「パスワードを忘れた場合」の手続きを行い、届いた認証コードで本人になりすます
- SNS、メール、ネットバンキング、決済アプリなどを乗っ取る
画面ロックのパスコードを破られなくても、SIMを抜かれるだけで電話番号を使われてしまうのが、この手口の厄介な点です。
SIM PINで防げること
SIM PINを設定しておけば、SIMカードを抜かれて別の端末に差し込まれても、PINを知らない限り、そのSIMは使えません。SMSの認証コードも受け取れないため、先ほどの手口の大きな入り口を塞げます。
特に、次のような場面で効果を発揮します。
- iPhoneを盗まれた、または紛失した場合
- 「探す」機能で追跡される前に、SIMだけ抜かれて悪用されそうな場合
- 機種変更や下取り、修理などで端末を人に預ける場合
SIM PINで防げないこと
SIM PINは万能ではありません。次のようなケースには効果がないため、他の対策と組み合わせる必要があります。
- フィッシング詐欺で、IDやパスワード、認証コードを自分で入力してしまった場合
- 携帯会社の窓口やサポートをだまして、SIMの再発行やeSIMの再発行をされる、いわゆる「SIMスワップ」
- マルウェアなど、端末そのものを狙った攻撃
- 画面ロックのパスコードを知られている場合に、Apple Accountのパスワードなどを変更されること
SIM PINは「物理的にSIMを抜かれる被害」への備えと考えてください。
併せて行いたい対策
SIM PINとあわせて、次の設定をおすすめします。
- 画面ロックのパスコードを6桁以上にする(推測されにくい番号にし、人前で入力するときは周囲に気をつける)
- 「盗難デバイスの保護」をオンにする(iOS 17.3以降。自宅など普段いる場所以外では、重要な操作に生体認証が必須になる)
- SMS認証に頼らない認証方法に切り替える(パスキーや認証アプリを使えるサービスでは、そちらを優先する)
- 携帯会社の契約情報の変更に追加の本人確認を設定する(各社のサービスを確認する)
設定前に知っておきたい注意点
- PINを忘れないようにしてください。 PINの入力を3回続けて間違えると、SIMがロックされ、解除用の「PUKコード」が必要になります。
- PUKコードの入力を一定回数(多くは10回)間違えると、SIMが使えなくなり、再発行が必要になります。
- 初期PINは携帯会社ごとに決まっています。初期PINのまま使うと推測されやすいため、自分だけの番号に変更してください。
- 設定すると、再起動のたびにPINの入力が必要になります。少し手間は増えますが、安全のための代償と考えてください。
まとめ
SIM PINは、数分で設定できて費用もかからない対策です。万が一iPhoneを盗まれたとき、電話番号を使った乗っ取りの入り口を塞いでくれます。ただし、フィッシングやSIMスワップには効果がないため、パスキーの利用や強固なパスコードなど、他の対策と組み合わせてお使いください。

eSIMの場合
eSIMを使っている場合は?SIM PINが効かない理由と、代わりの対策
eSIMにSIM PINは効果がありません
ここまで紹介したSIM PINは、SIMカードを物理的に抜き取られる被害を防ぐ設定です。
eSIMはiPhoneの内部に組み込まれたデータで、カードのように抜き取って別の端末に差し込むことができません。そのため「SIMを抜かれて悪用される」という手口は、そもそもeSIMでは起こりにくくなっています。一方で、SIM PINによる保護も、eSIMでは使えない、または効果が限定的になります。
だからといって、eSIMなら安全というわけではありません。狙われる場所が「カード」から「携帯会社のオンライン手続き」に移るだけです。
eSIMで警戒すべき手口
eSIMは、携帯会社の会員ページなどで再発行や端末変更の手続きができます。そのため、次のような流れで乗っ取られるおそれがあります。
- フィッシングメールやSMSで、携帯会社の会員ページのIDやパスワードを盗む
- 攻撃者が自分の端末で、eSIMの再発行や移行の手続きを行う
- 自分のiPhoneが圏外になり、電話番号が攻撃者の端末に移る
- SMS認証コードを受け取られ、SNSや金融サービスなどを乗っ取られる
この場合、iPhoneの画面ロックが破られていなくても被害が発生します。
eSIM利用者がやるべき対策
1. 携帯会社の会員ページを厳重に守る
eSIM利用者にとって、会員ページのIDとパスワードは電話番号そのものを守る鍵です。他のサービスと使い回さない強力なパスワードを設定し、二段階認証やパスキーが使える場合は必ず有効にしてください。
2. 手続き用の暗証番号を推測されにくくする
再発行や契約変更に使う暗証番号(ネットワーク暗証番号など)は、生年月日や連番を避け、他人に教えないでください。
3. 携帯会社を装ったメールやSMSに注意する
「利用停止」「本人確認」などと不安をあおり、偽サイトへ誘導する手口が多く見られます。リンクは開かず、公式アプリやブックマークした公式サイトからログインしてください。
4. 手続きの通知やセキュリティ関連の設定を有効にする
携帯会社によっては、再発行や契約変更の際にメールなどで通知を受け取れたり、追加の本人確認を設定できたりします。ご利用の会社の設定を確認してください。
5. 突然の「圏外」は異変の可能性があると考える
電波が良い場所なのに、急に圏外になったまま戻らない場合は、eSIMを別の端末に移されている可能性があります。すぐに携帯会社へ連絡し、回線の停止や状況の確認を依頼してください。
6. 画面ロックと盗難対策を固める
eSIMはiPhoneの中に入っているため、端末を盗まれた場合は、端末のロックが最後の砦になります。パスコードを強化し、「盗難デバイスの保護」をオンにして、紛失時は「探す」で紛失モードにしてから携帯会社へ連絡してください。
7. SMS認証に頼らないようにする
電話番号を乗っ取られても被害が広がらないよう、パスキーや認証アプリを使える場面ではそちらを選んでください。
まとめ
eSIMは物理的に抜き取られる心配がない反面、SIM PINでは守れません。守る対象は、SIMカードではなく携帯会社のアカウントと手続きになります。物理SIMの方はSIM PIN、eSIMの方は会員ページの保護、というように、ご自身の契約形態に合わせた対策をとってください。