計算型プロパティ

プログラム

2025.11.09

🔍 例：var id: String { name } の意味
1. ✅ なぜこうするのか？
2. 🎯 ポイント

🔍 例：var id: String { name } の意味

var id: String { name }は、実際には次の省略形です：

var id: String {
    return name
}

var id: String {

return name

}

つまり、id というプロパティを「name を返すだけの読み取り専用プロパティ」として定義しています。

✅ なぜこうするのか？

Identifiable プロトコルを適合させるときに 一意のIDを返すプロパティ id が必要 になります。
でも、わざわざ別で UUID を持たなくても「この構造体の name がユニークなら、それを id に使えば十分」な場合があります。

なので：

var id: String { name }

1	var id: String { name }

として、id の値を name と同じにしているわけです。

💡 例

struct Pancakes: Identifiable {
    let name: String
    let sales: Int
    
    var id: String { name } // ← 計算型プロパティ
}

let menu = [
    Pancakes(name: "チョコ", sales: 120),
    Pancakes(name: "イチゴ", sales: 95)
]

for item in menu {
    print(item.id)  // "チョコ", "イチゴ"
}

struct Pancakes: Identifiable {

let name: String

let sales: Int

var id: String { name } // ← 計算型プロパティ

}

let menu = [

Pancakes(name: "チョコ", sales: 120),

Pancakes(name: "イチゴ", sales: 95)

]

for item in menu {

print(item.id) // "チョコ", "イチゴ"

}

ここでは id を宣言していませんが、呼び出すと name を返してくれるので Identifiable として使えるわけです。

🎯 ポイント

{} の中身は そのプロパティを呼ばれたときに毎回実行される処理。
var id: String { name } は「id にアクセスされたら name を返す」という計算型プロパティ。
return が1行の場合は省略できるので { name } でOK。

つまり、{ name } は「id を呼び出したら name をそのまま返すよ」という省略記法です。