※Windowsの他にもOSを使っている前提です。
⭐ 結論:最強は「Windows が理解できないファイルシステム」にする
Windows は ext4 / Btrfs / XFS / ZFS / ReiserFS など「Linux 専用 FS」を読み書きできません。
標準状態なら 完全にアクセス不能 です。
👉 Windows 側の AI が暴走しても触れない。
最もシンプルかつ確実に安全。
ただし、以下の条件が前提です:
- Windows に ext4 を読むソフト(ext2fsd など)を絶対インストールしない
- WSL の「ext4.vhdx」は Windows から見えるが、物理 ext4 パーティションは触れない
(WSL2 でも物理 ext4 はマウントされない)
⭐ Windows に認識“すら”させない方法(鉄壁)
① ディスクを「オフライン」にする(高安全)
Windows からその SSD は 存在しない扱い になる。
手順
- Windows + X → ディスクの管理
- Linux 用 SSD を右クリック
- オフライン
→ デバイスマネージャーでも見えなくなる。
→ AI が暴走しても触れない。
これと ext4 の組み合わせが最強。
Windows11には ディスク管理 にオフラインの設定項目はありませんでした。(多分Windows10とかの設定
BIOS/UEFIで「SATA/NVMe スロット自体を無効化」(最高レベル)
マザーボードによるけど:
- SATA ポート無効化
- M.2 スロット無効化
- HDD/SSD パスワード設定
がある。
→ OS からは物理的に存在しない扱い(最強)
※ただし Linux 起動時にこの設定をオンオフする必要があり面倒。
| ファイルシステム | Windowsからの認識 | 読み取りの可能性 | 安全度 |
|---|---|---|---|
| ext4 | 認識不可 | サードパーティが必要 | ◎◎◎ |
| Btrfs | 認識不可 | 読み取りツール無し | ★ 最大 |
| XFS | 認識不可 | 読み取りツール無し | ◎◎◎ |
| ZFS | 認識不可 | 特殊ドライバのみ | ◎◎◎ |
Linux Mint + Windows の場合の設定
🛡️ Linux Mint 側でも Windows SSD を触らないようにする(安全の対称性)
念のため Mint の起動時に Windows SSD を触らない設定もしておくとさらに安全。
方法①:Mint の自動マウントを止める(おすすめ)
- Mint 起動
lsblkでデバイス名確認/etc/fstabの Windows ディスク行を削除 or コメントアウト
↑なんかSSDの個別確認がしづらかったからやってないw
Windows 用 SSD は自動マウントされず、誤操作で破壊されるリスクもゼロ。
🟩【今回の構成】
- SSD①:Windows OS 用(NTFS)
- SSD②:Linux Mint OS 用(ext4)
- SSD③:Mint データ保存用(ext4 にしたい) ← 今回コレを安全にする
👉 Windows からは SSD②と SSD③ を見せず、
Linux だけが安全に読み書きできるようにする構成。
🛡️1. SSD③ を ext4 にフォーマットする(Linux側で実行)
📌 Mint でのフォーマット手順
- Mint を起動
- 「ディスク(gnome-disks)」を開く
- 該当 SSD③ を選択
- パーティションを削除 → 新規作成
- フォーマット方式で ext4 を選ぶ
- ラベル(名前)を付ける例:
DATA-LINUX - 確定
これだけで、Windows は SSD③ を完全に読めなくなる。
👉 Windows には ext4 は“未フォーマットの謎ディスク”として表示 → 触れない(オフライン化すれば完全不可)
🛡️ Linux Mint 側で SSD③ を自動マウント設定(安全で使いやすく)
「毎回マウントするの面倒」なら、Linux側でだけ自動マウントします。
📌 自動マウント方法
- Mint で SSD③ を一度クリック(ファイルマネージャでマウント)
lsblk -fで UUID を確認/etc/fstabに以下を追記:
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1 |
UUID=xxxx-xxxx /mnt/data ext4 defaults 0 2 |
/mnt/dataは好みのディレクトリでOK- BC分なオプション無しで安全・安定
👉 Linuxでは自由にアクセス
👉 Windowsには永遠に見えない
Linux のディスクフォーマット時、ボリュームの初期化の項目【ボリュームをパスワードで保護する(LUKS)】について
🔐【LUKS を使うとどうなる?】
結論:
SSD③ が完全暗号化され、Linux でパスワードを入力しない限り誰も内容を読めない。
さらに:
- Windows からは「謎のゴミデータの塊」に見える
→ 絶対に読めない/アクセス不能 - Linux(Mint)でのみパスワードを入力して開ける
- 物理的に盗まれても中身は絶対に読めない
- 暴走 AI でも破壊・書き込みができない(鍵がないため)
ext4 + LUKS + Windows 側オフライン化 → 完全無敵
と言えるレベル。
🔐【仕組み:簡単に説明】
LUKS は「ディスク全体を暗号化する金庫」です。
- フォーマット → LUKS 暗号化コンテナ
- その内部に ext4 などのファイルシステムが作られる
- Mint 起動後、SSD③ を使う時だけ「パスワード入力」
- 入力したら通常の ext4 と同じように使える
🔐メリット(超強い)
✔ Windows から実質永久に読めない
ext4 どころか LUKS は解析不可能なので、
Windows も AI もツールも 完全に無力。
✔ 物理的に盗まれても安全
SSDが抜き取られてもデータは見られません。
✔ Linux 上では透明に使える
パスワードさえ入れると、普通のフォルダと同じ。
⚠ デメリット(念のため)
- 毎回、マウント時にパスワード入力が必要
(fstab の設定で自動化も可能だが、安全性は下がる) - 暗号化・復号の処理が入るため
→ 古いCPUだとわずかに遅くなる
※ 近年のCPUなら体感では完全に無視できるレベル
LUKSでロックしたSSDを自動で解除したくなったらやるメモ
やり方は:
① crypttab で暗号化ドライブを自動解除
② fstab でマウントを自動化
の2ステップです。
Mint は Ubuntuベースなので、この方法が最も安定します。
🟩 前提:SSD③ の情報を確認(重要)
まず、Mint で SSD③ を一度マウントして、UUID などの情報を確認します。
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1 |
lsblk -f |
ここで、
- LUKS デバイス(暗号化コンテナ) →
UUID=xxxx-xxxx-...
→ これが crypttab で使う UUID - 解錠した後に現れる ext4 の本体 →
UUID=xxxx-yyyy-...
→ これが fstab で使う UUID
※ ここは後で実際の値を書き換える必要があります。
🟩 ① /etc/crypttab の設定(ログイン時に自動で LUKS を開く)
/etc/crypttab を編集:
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1 |
sudo nano /etc/crypttab |
1 行追加(例):
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1 |
vault UUID=<LUKSコンテナのUUID> none luks |
vault→ この LUKS デバイスに付ける名前(任意)<LUKSコンテナのUUID>→ さっき確認したものnone→ パスワードは手入力せず、ログイン情報で解除する
Mint のログイン時に自動的に解除されるようになります。
👉 パスワード入力なしで開くわけじゃなく、
「ログイン時の PAM と連動して復号される」という仕組み。
🟩 ② /etc/fstab の設定(自動マウント)
LUKS が解除された後に ext4 パーティションを自動マウントさせます。
まず /mnt/data などのディレクトリを作成:
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1 |
sudo mkdir -p /mnt/vault |
次に fstab 編集:
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1 |
sudo nano /etc/fstab |
以下を追加:
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1 |
UUID=<ext4パーティションのUUID> /mnt/vault ext4 defaults 0 2 |
これで、ログイン直後に:
- LUKS が自動解除され
- ext4 が自動マウントされる
🟩 ③ initramfs の更新(必須)
crypttab を反映させます:
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1 |
sudo update-initramfs -u |
Mint / Ubuntu 系では必須。
🟩 ④ 再起動テスト
再起動して、ログインしたら /mnt/vault を確認:
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1 |
ls /mnt/vault |
内容が見えれば成功!
🟩 もしログイン前にパスワードを求められた場合
初回は LUKS を手動で開いた状態で config を作る必要があります:
|
1 |
sudo cryptsetup luksOpen /dev/nvme0n1p1 vault |
Mint ログインと連動した “PAM unlock” は、
ディスク作成時のパスワードと Mint のログインパスワードを一致させると安定します。
🧱 最終的にこうなる
| 状態 | 動作 |
|---|---|
| 電源ON(ログイン前) | SSD③ は完全暗号化でロックされてる |
| Mint ログイン(パス入力) | LUKS キーが自動解錠される |
| 即時 | /mnt/vault に自動マウントされ、写真・動画をすぐ使える |
| Windows | ext4 + LUKS なので永久に読めない(安全) |
マウント先を /mnt/data にする最適版の設定
🟩 STEP 1:UUID を確認
まず LUKS コンテナと ext4 パーティションの UUID を確認:
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1 |
lsblk -f |
出てくる情報の例:
crypto_LUKSの UUID(→ crypttab 用)- 解錠後の ext4 UUID(→ fstab 用)
この 2つを控えておいてね。
🟩 STEP 2:/mnt/data を作る
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1 |
sudo mkdir -p /mnt/data |
🟩 STEP 3:/etc/crypttab の設定(自動解除)
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1 |
sudo nano /etc/crypttab |
以下を追加:
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1 |
vault UUID=<LUKSコンテナUUID> none luks |
例:
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1 |
vault UUID=ab12cd34-5678-90ef-gh12-ijkl3456mnop none luks |
vault は LUKS を開いた後に付くデバイス名
→ /dev/mapper/vault
🟩 STEP 4:/etc/fstab の設定(自動マウント)
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1 |
sudo nano /etc/fstab |
以下を追加:
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1 |
UUID=<ext4のUUID> /mnt/data ext4 defaults 0 2 |
例:
|
1 |
UUID=9988aabb-ccdd-eeff-1122-334455667788 /mnt/data ext4 defaults 0 2 |
🟩 STEP 5:initramfs の更新(必須)
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1 |
sudo update-initramfs -u |
これを忘れると crypttab が反映されない。
🟩 STEP 6:再起動して動作確認
再起動し、ログイン後に:
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1 |
ls /mnt/data |
ファイルが見えれば 完全成功!

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